September 2017  |  01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30

昨日の映画と落語

JUGEMテーマ:映画

宣伝疲れにつき、昨日の休みに観に行った映画と落語のレビューをば。

 

「ダンケルク」☆☆☆★★ 今月からブルク13では興行組合証でIMAXが観れなくなったとのことで、2D版にて鑑賞。戦争実録モノだけに正攻法で来るのかと思いきや、そこはノーラン、陸海空とそれぞれの観点の時系列を紡ぎ合わせてみせる語り口の妙。空中戦もホンモノだし、戦争映画好きには満足出来る出来栄え。2時間を割る尺含め、ノーランの映画では一番気に入った。

 

「三度目の殺人」☆☆☆ 逆にこちらはミステリとしては語り口が鈍重で、広瀬すずが辛気臭い表情で出てきたとたん、話のネタが透けて見えてしまうのが難。弁護士事務所の描写はちょっと面白いのだが、やはり福山雅治が主演だと3割減になってしまう。

 

「アメージング・ジャーニー 神の小屋より」☆☆★★★ アメリカ版幸福の科学映画。幼い娘を連続殺人鬼に殺され、失意のどん底に落ちたサム・ワ―シントンをオクタビア・スペンサー演じる神様が救済するファンタジーなのだが、神様の理屈がにんともかんともで、アタシのような無宗教者には「5へ―」献上するのがせいぜい。

 

横浜にぎわい座「柳家さん喬独演会」

開口一番 前座(名前失念)「道具や」

柳家小んぶ「安兵衛狐」

柳家さん喬「五人廻し」

柳家さん喬「明烏」

御仲入り

柳家さん喬「お直し」

仲入り前で21時近かったうえ、三席めがネタが大作「お直し」だったので「散歩する侵略者」のレイトに間に合うかハラハラしたが、21時35分には終演。柳家は小三治、さん喬と時間の概念がすっ飛んでる御大が多いことを忘れていた。

 

「散歩する侵略者」☆☆☆ 黒沢清によるインベイジョンモノの変化球版。エイリアンがボディスナッチするのは「盗まれた街」「人形使い」と同じなのだが、完全に人格を乗っ取ると言い切れないところが面白みでもあり、歯がゆくもあり。また、人間の意識化から概念を盗むのに、ボディタッチしたりしなかったり、ルールが曖昧なのもこのテのジャンルファンからするともやもやが残る。黒沢清は日本で才能を浪費するより、海外でバンバン撮った方が本人のためにも映画ファンのためにもなると思うが。

 

帰宅後、気になっていたウォルター・ヒル監督、ロバート・デュバル主演の西部劇TVムービー「ブロークン・トレイル」一部・二部をDVDで一挙鑑賞。

☆☆☆★★★

ウォルター・ヒルはペキンパーを柔くした印象の監督で、良い時はいいが、ダメな時は本当にダメ。

で、良い時の方が少ないので困ってしまう監督の一人だが、これは良い。

馬追いカウボーイのロバート・デュバルと甥のトーマス・ヘイデン・チャーチが、旅の途中で女衒のジェームズ・ルッソから5人の中国人女性を救い、道中を共にすることになる。

更に、娼館で蹂躙されていたグレタ・スカッキも助けて、賑やかな馬追い旅になるが、中国人女性を買い付けた娼館の女将に雇われたお尋ね者クリス・マルケイが彼らの後を追い、ついに対決の時を迎える。

デュバル曰く、TVムービー「ロンサム・ダブ」、「ワイルドレンジ」と並べて自身の西部劇3部作らしいが、老境の味わいがにじみでていて実に素晴らしい。

チャーチもニヒルなカウボーイを好演だが、何といっても馬追のシーンはTVで観るには惜しいくらいのスケール。

スクリーンで観たら、さぞや胸がすく思いだろう。

pagetop